海外におけるビタミンB12欠乏症と葉酸の関係性

妊娠中は、葉酸摂取が不可欠であると言うことは、海外でも、日本でも、最近では当たり前の常識となってきました。

では、ビタミンB12欠乏症と葉酸の関係については、ご存じでしょうか?
実はビタミンB12と葉酸はセットになって働き効果を発揮するので、どちらかが不足したら、その作用は半減してしまいます。
どちらも不足してしまうと、鬱状態や疲労感、不眠、イライラ、無気力と言った症状を伴うので、不安定な気持ちを安定させる働きがあるのです。
つまり、抗うつ剤を飲んでいると言う方は、ビタミンB12や葉酸を摂取することで、その効果をより一層高める要素があります。
ビタミンB12は、牛レバーや鶏レバー、牡蠣や秋刀魚、あさり、シジミと言った動物性食品に含まれており、一方、葉酸は、ほうれん草や枝豆、モロヘイヤやブロッコリーに含まれていますので、これらを上手く摂り入れることが出来る献立を考えることで、効率的に二つの成分を摂取出来ます。
普段の生活の中で、バランスの良い食事をしていれば、葉酸は不足するようなことはないのですが、妊娠中は、胎児の生育の為にはどうしても必要な栄養素であると言うこともあり、通常の2倍もの栄養が必要になり、サプリメント等で補う形が理想です。
海外では、この二つの関係性については、10年以上前から研究されており、どちらが欠けても十分な効果を得ることが出来ないと言うことを徹底させています。
肉や魚を食べないような生活をしていると、ビタミンB12は不足してしまいますし、野菜を不足すれば、当然葉酸不足になりますので、妊娠中に大量に必要な葉酸&ビタミンB12のセットは、サプリ等で補っていくのが効率的ですね。

 

葉酸とビタミンB12を同時に摂取すべき!

 

アメリカでは、食品から葉酸を摂り入れるようにしています。

それもそのはず、現在では、特に妊婦さんにおいては、葉酸摂取が勧告されているからです。
しかし、高齢になると、食品に含まれるビタミンB12を吸収する為の胃酸が十分分泌されません。
その為、ビタミンB12剤やサプリメントから摂取することが、効率的であると言えます。
とは言っても単体でビタミンB12を摂取するよりも、共に働く葉酸を一緒に摂取した方が、効率的であり、葉酸だけ摂っていても、あまり効果が望めません。
海外では、この二つをセットにしたサプリメントも販売されており、それらを飲むことで、効率的に葉酸パワーを実現できるのです。
しかし、日本のサプリメントの単位規定と海外のサプリメントの単位規定では違いがあり、海外では、葉酸200mcg、ビタミンB12 50mcgと表記されているサプリメントが見受けられます。
これは葉酸は、0.2mgであり、ビタミンB12は、0.05mgとなります。
日本でのサプリメント表記は、葉酸では1錠が5mg、ビタミンB12は1錠が250μgや500μgですから、海外での葉酸やビタミンB12サプリの含量は、日本と比べて、10分の1と少なくなっているのです。
アメリカでは、主食である穀類に葉酸添加が義務付けられているので、サプリメントだけに頼らず、葉酸添加された食品によって、十分な摂取が出来るのです。
その際に、ビタミンB12を共に摂取することで、より高い葉酸効果が期待出来るでしょう。
日本でも、ご飯に葉酸が含まれるように義務付ける等、ちょっと工夫をしてみると、もっと効率的に葉酸を摂り入れることが出来そうですね。

 

外国で実証された、穀物製品の葉酸の役割

 

カナダでは、ある法律が決定されました。

それは、小麦粉やパスタ、引き割りトウモロコシと言った穀物製品に葉酸を入れると言うことです。
つまり、カナダで主食とされている小麦粉やパスタ等は、毎日食べるものなので、そういった食品の中に、胎児の生育に必要な葉酸を添加することで、出産におけるリスクを軽減させようと言う方法です。
神経管閉鎖障害と言う障害についての調査において、190万人の新生児のうち、2446人でしたが、葉酸添加後は、1000人の新生児中、1,58人だったのが0.86人にまで減少しました。
葉酸摂取によって、胎児の先天性異常のリスクが減少していると言う検査結果が出て以来、アメリカ・イギリス・カナダでは、強制的に法律の上で、穀物に葉酸を添付するように義務付けられるようにまでなりました。
日本では、こういった法律的に、強制的に摂取するような勧告はされていないので、まだまだ緩い感じで、葉酸自体を知らないと言う妊婦までいます。
これでは、まだまだ先天性異常の胎児が生まれる確率は高くなるので、きちんと外国に負けないような、そんな葉酸推奨を強制化するように、徹底させたいものです。
しかし、ビタミンB群の一種である葉酸を単体で添加させることに対して、まだ賛否両論であり、確立させることはまだまだ先の話になりそうです。
その為、普段の食事の中で多く葉酸が含まれる食材を中心に摂取していくのが効率的なのですが、それだけでは、一日の目安量を摂ることは難しいので、足りない分を葉酸サプリで補う形で葉酸を摂取していきましょう。

 

穀物製品への葉酸添加がもたらすリスク

 

妊婦の葉酸摂取は、胎児の生育の為に、とても大事な栄養素なのですが、米国では、日本よりも、10年も前にその重要性に注目しています。

妊婦だけに限らず、心臓病やがん予防においても、葉酸はとても効果が高いので、どの世代に対しても、又、性別問わず摂取することが可能です。
そこで、米国やその他の国において、主食とされる穀物に葉酸を添加すると言う義務付けがされているのです。
主食は毎日食べるものですから、当然、必然的に体内に摂り入れやすくなり、効率的であると言えますが、一方で、添加がもたらすリスクも生じます。
例えば、男性が摂取すると、前立腺がんのリスクが増えると言うことです。
しかし、これは、サプリメントにおいての研究データであり、一般的に食事や葉酸塩においては、逆に前立腺がんの発生率がやや低くなっていると言う結果が出ています。
つまり、穀物製品内に含まれる葉酸の量では、特に問題はないでしょう。
とは言っても、大食漢で、一般的な量よりもはるかに多い量を摂取してしまうと、葉酸の過剰摂取となり、それがリスクを高めることになるので、量においての加減は大事でしょう。
天然の葉酸は、体にとって安全的なのですが、体内での利用効率は低いので、効率的に摂取するには、利用効率が高い合成葉酸サプリの方が、お勧めです。
勿論、量においても十分に把握してから飲むようにし、男性の場合は、リスクが高くなるかもしれないので、事前に医師に相談してみてください。